新宿発! 『東京法務』 代表木村のブログ

暮らし(遺言・相続、後見等)の法律相談から起業や店舗・法人運営(補助金、融資、申請・手続き等)のサポートまで・・・ 新宿区・大久保駅からすぐの『東京法務』から、皆様に役立つ情報を、私・代表木村がお届けします。 事務所移転及び改称を機に、「品川法務発! 木村のブログ村」から「新宿発!『東京法務』 代表木村のブログ」へとブログのタイトルが変更となりました。引き続きよろしくお願いいたします。

2013年10月

フードコンサルタントとしてメニュー(食材)偽装表示問題に接して思うこと その2


食材・食品偽装の歴史は古く

古代ローマ時代からあった・・・


以前聴いた国立T大学名誉教授のお話を思い出します。


例えば、

古代ローマ時代には、ワインに塩などを入れて味を変えていたとか。


私は、かつてチーズを200種以上扱っていたことから、

チーズやワインがいわば生き物であるということは

ある程度理解しているつもりです。

つまり、同じ商品でも、その年によって、自然と

味に違いが出てくるのはある意味普通の話であります。

ボジョレー・ヌーヴォー2013年の解禁日(11月21日)が

近付いてきましたが、

毎年味は違いますよね。

昨年の味はあーだったが、今年の味はこうだ、

みたいな話はよく耳にします。


古代ローマ時代には、出来のよくないワイン・

多くの人の好みに合わないようなワインに関しては、

味を意識的に変えちゃっていたんでしょうね。

今の世の中では、(ほとんど)あり得ない話ですが。


他にも、産業革命時代には、

ピクルスには銅で色をつけたり、

紅茶には流木を混ぜてみたりと、

まあ、色々あったようです。

19世紀には、ヨーロッパで「食品安全運動」が起こったほどです。


昔も今も、食材・食品偽装の根源は、

利益を求める飽くなき欲望にある、

ということでしょうか。


ちなみに、

ヨーロッパでは、

魚の卵を総称して「キャビア」ということがありますので、

その意味においては、

今日本で問題になっている「レッドキャビア」なるものは

偽装にならない、という見方もできますかね。余談ですが。


近年、中国の魚ブームにより漁獲高が急増し、

また、日本における計画なき乱獲により、

ものによっては、以前のように、

手に入りにくくなったものも少なくありません。


高くて美味しいのは当たり前。

私もそうですが、

人はできるだけ安くてかつ美味しいものを求める傾向が強い

と思います。


先述の通り、生産者側・供給者側の利益を求める飽くなき欲望も

あるでしょうが、

他方、

消費者側が安くていいものを求め過ぎたり、期待し過ぎたりするのは、

かえって消費者にとってよくない結果を招くのではないか、

と思う次第です。


メニュー(食材)偽装の根絶は不可能でしょう。

また、

今、日本のメディアで取り上げているメニュー(食材)偽装は、

氷山の一角でしょう。

この先1ヶ月ほどはどんどん発覚するのでは。


でも、この話題が報道されなくなると、

人は案外忘れてしまいがちです。

できるだけ忘れないで意識し続けることによって、

ある程度の緊張関係が生まれ、

そしてこれを保つことが、

偽装を減らす方向へと向かわせるのかもしれません。


なにしろ、古代ローマ時代から食品・食材偽装はあるのですから。



「相続」の手引はこれで決まり!  法のほぐし屋が書いた 「10倍わかりやすい相続入門」 第1章 「相続」の正体がみえてくる 〈6〉


6.代表的な遺産


前回は、相続にかかわることが予想される

主な登場人物についてみました。


今回は、遺産についてです。


相続は、人と物などの財産や権利・義務で成り立っている

ということは、以前書いた通りです。

この物などの財産や権利・義務といった遺産には、

どのようなものがあるのか。


土地(宅地、農地、山林など)、

建物(自宅、マンション・アパート、工場など)、

借地権、借家権、現金、金銭債権、銀行預金債権、株式、

美術品・骨董品、自動車、特許権、実用新案権、商標権、著作権、

慰謝料請求権などといった物や権利、

金銭債務、保証債務、連帯保証債務といった義務

(残される者にとってありがたくない負の遺産)のようなものが

代表的な遺産です。



フードコンサルタントとして、メニュー(食材)偽装表示問題に接して思うこと


メニュー(食材)偽装表示問題が連日報道されています。

ザ・リッツカールトン大阪の某中国料理店は、

ミシュランガイド一つ星レストラン。

そのお店で、「ブラックタイガー」を「車海老」と

表示したことが発覚しました。


「ブラックタイガー」を「車海老」と表示したそのメニューを

ミシュランの覆面調査員が食したかどうかは分かりませんが

(おそらく食べているでしょう。

仮に、そのメニューを食べていないとしても、

全体として何かに気付いていただきたい。)、

お店に一つ星を与えたということは、

結果的に、偽装表示に気付かなかった

(気付いていたら、星を与えないはずです。

もちろん、ミシュランは偽装か否かを判定する組織ではありませんが。)、

つまり、

ミシュランの覆面調査員はブラックタイガーであることを見抜けなかった、

ということになりませんか?


このような切り口でコメントしている報道は

おそらくないと思いますが、

今回の問題で、ミシュランは、

ある意味とばっちりを喰らった格好となりました。


ミシュランの覆面調査員の方の資質を

疑っているわけではありませんが、

彼らをもってしても、調理済みのものは気付きにくい、

ということですかね。


ちなみに、生の状態なら、見た目で両エビの違いについて、

ミシュランの調査員も、私も、容易に判断できると思います。


したがって、

プロが集まる調理の現場で気付かないなんてことは、

あり得ないのではないか、

という思いを抱かざるを得ませんでした。


いずれにせよ、食の国・日本において、

またもやこのような問題が発覚したことは、

とても悲しいことです。


「食(材)」(特に、「割高・高価な食材」)は、

味だけでなく、安全性や情報・バックグラウンド〔物語性〕

まで含めてはじめてその価値を形成するのでは。


あー、「お・も・て・な・し」の精神はいずこへ・・・




「相続」の手引はこれで決まり!  法のほぐし屋が書いた 「10倍わかりやすい相続入門」 第1章 「相続」の正体がみえてくる 〈5〉


5.相続にかかわる登場人物(利害関係者) その2


前回(①~④)のつづきをみます。


⑤ 被相続人の債務者

被相続人(死亡者の側)に対して、

なんらかの債務を負っている者。

被相続人がある人にお金を貸していたにもかかわらず、

返済してもらえないまま被相続人が死亡した場合を

イメージしてください。


⑥ 銀行等の金融機関

被相続人(死亡者の側)に銀行からの借入がある場合、

銀行は相続債権者です。

これに対し、

被相続人(死亡者の側)に銀行への預金がある場合、

銀行は被相続人の債務者です。


⑦ 地主、家主

被相続人が土地・家を賃借(ちんがり)している場合の

相手である債権者


⑧ 借地人、借家人

被相続人が土地・家を賃貸(ちんがし)している場合の

相手である債務者



 

「相続」の手引はこれで決まり!  法のほぐし屋が書いた 「10倍わかりやすい相続入門」 第1章 「相続」の正体がみえてくる 〈4〉


4.相続にかかわる登場人物(利害関係者) その1


被相続人(死亡者の側)を取り巻く利害関係者が

多くいればいるほど

相続の問題が複雑になることは

前回書いた通りです。


今日は、相続の現場でよく見かける人物、利害関係者

(①~④)について簡単にみていきましょう。


中心人物が

① 被相続人(死亡者の側)、

② 相続人(残され受け継ぐ側)

であること(本章1.中心人物 参照)は、言うまでもありません。


被相続人を取り巻く利害関係者としては、


③ 被相続人の債権者である相続債権者

→ 被相続人(死亡者の側)に対してなんらかの債権を有する者。

  被相続人に借金などの債務があるにもかかわらず、

  返済しないまま死亡してしまった場合をイメージしてください。


④ 相続人の債権者

→ 相続人(残され受け継ぐ側)に対してなんらかの債権を有する者。

  相続人に借金などの債務が現にある場合をイメージしてください。

  もっといえば、借金の返済のあてがなかったところに、

  相続により現金が入ってきたので、「これはラッキー!」ということで、

  借金を取り立てる債権者をイメージしてください。

 (※ 上記③が「相続」債権者であるのに対して、

    ④は「相続人の」債権者である点に注意。)


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