新宿発! 『東京法務』 代表木村のブログ

暮らし(遺言・相続、後見等)の法律相談から起業や店舗・法人運営(補助金、融資、申請・手続き等)のサポートまで・・・ 新宿区・大久保駅からすぐの『東京法務』から、皆様に役立つ情報を、私・代表木村がお届けします。 事務所移転及び改称を機に、「品川法務発! 木村のブログ村」から「新宿発!『東京法務』 代表木村のブログ」へとブログのタイトルが変更となりました。引き続きよろしくお願いいたします。

2014年02月

「子ども安楽死法」 ベルギーで世界初!


「相続」業務と人の「死」は、言うまでもなく、密接不可分の関係にあります。
「尊厳死」という言葉を「エンディングノート」などで目にする機会も増えてきたかと思います。
この「尊厳死」という言葉と似て非なる言葉があります。それが、「安楽死」です。
この「安楽死」に関する大きなニュースが海外から飛び込んできました。

ベルギーで、18歳未満の子どもにも「安楽死」を認める法案が国会・下院議会を通過(賛成多数で可決)、というものです。上院議会では、既に通過済みですので、あとは、国王の署名を待つだけとなりました。
以下において、「安楽死」とは何か。そして、「安楽死」を取り巻く状況などをみていきましょう。


■ 「尊厳死」(death with dignity)と「安楽死」(enthanasia)

まずはじめに、日本では、「尊厳死」と「安楽死」は、現在法律によって明確に定義されておらず、よって、その意味は、下記のものに限られるものではありませんので、予めご了承ください。

「尊厳死」とは、人間としての尊厳を保って、患者の意思に基づき延命治療を中止することにより死期を迎えること、又はそのようにして達成された死をいいます。

「安楽死」とは、患者の苦痛を長引かせないため、人為的に死期を早めること、又はそのようにして達成された死をいいます。

「安楽死」は、さらに、「積極的安楽死」と「消極的安楽死」に区別することができます。
「積極的安楽死」は、医師が薬物を使うなどして死期を早めること、又はそのようにして達成された死をいいます。
「消極的安楽死」は、医師が延命治療をしない〔中止する〕ことにより死期を早めること、又はそのようにして達成された死をいいます。


■ 日本における裁判例

日本では、「積極的安楽死」は、法律上認められていません。刑法上、殺人罪の対象となり得ます。
日本における「積極的安楽死」に関する裁判例としては、「東海大学安楽死事件」(横浜地裁平成7年3月28日判決)があり、塩化カリウム等の注射をした被告人(助手)を有罪としました(殺人罪。懲役2年、執行猶予2年〔確定〕)。
同事件において、横浜地裁は、「積極的安楽死」として許容されるための4要件を示しました。
①患者が耐え難い肉体的苦痛に苦しんでいること(精神的苦痛は除外される)
②患者は死が避けられず、その死期が迫っていること
③患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くし、他に代替手段がないこと
④生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること
これら4つの要件をすべて満たさなければならないところ、同事件においては、満たしていないことから、有罪判決となりました。


■ 「積極的安楽死」を法律上認めている国

次の通りです。
・スイス
・アメリカ(オレゴン州)
・オランダ
・ベルギー
・ルクセンブルク


■ 世界初

前述のベルギーにおける法案は、正確には、成人には認められていた「安楽死」について、年齢制限を撤廃し、子どもにも認める法改正案が可決したというものです。
ベルギーより先に安楽死を認める法律が成立しているオランダでも、12歳以上が対象です。法律で年齢の制限をなくすのは、ベルギーが世界で初めてということになります。
ただし、未成年の場合、
・将来治る見込みがないこと
・耐え難い苦痛を受けており、死期が迫っていること
・子どもに判断能力があること(安楽死の意味を理解できること)
・子どもが文書で明確に希望していること
・親(保護者)の同意があること
・主治医の同意があること
などが要件となっており、容易に認められるものではないようです。


■ 感想

上述の内容からお分かりの通り、日本とベルギーとでは、「安楽死」に対する法制が異なります。
これは、「死」に対する国民意識の違いからくるものと考えられるため、一概にどちらが進んでいてどちらが特異なのか、決め付ける訳にはいきません。ただ、ベルギーの場合、日本と比べより積極的な議論が国民レベルで正面からなされているといえそうです。その一方で、ベルギーの場合、下手をすると、一部で、事実上、子どもの自殺の権利を認めてしまうことにもなりかねません。
「子ども安楽死法」 ベルギーで世界初! といっても、まだ施行が決まったわけではありませんし、遠いヨーロッパの話ではありますが、この法律が施行されたら、その運用について注視していきたいと思います。


倒産件数、減少続くが・・・


企業倒産件数について、東京商工リサーチが2014年2月10日に発表した最新の数字。
これによると、前年同月比7.5%減の864件。
成長のような積極的な数値ではなく、消極的数値とはいえ、改善がみられていること自体は少し明るいニュースですね。

昨日の日経新聞によると、「企業倒産の歴史的低水準が続いている」とのインパクトある一文からスタートしています。
確かにその通りといえそうです。
ただ、その一方で、小規模企業様と接している行政書士の立場からは、とりわけ以下の2点が気になります。

①倒産件数のうち負債1億円未満の小規模・零細企業の占める割合が、依然として7割という高水準であること
②倒産件数の減少は、金融機関が、中小企業金融円滑化法の終了後も、企業の返済猶予の要請に柔軟に対応していることも影響している可能性があること

小規模・零細企業にとっては、まだまだ険しい道が続くかもしれません。
お力になれることがございましたら、お手伝いさせていただきます。
お一人で悩まずご相談ください。


雪、こたつ、みかんの関係


今日の関東地方の暴風雪・・・
雪国の方に怒られてしまうかもしれませんが、今日は凄い天候ですね。
東京都心では、現在、積雪18cm。
明日までに20cm以上になる見込みだそうです。

雪が降るような寒い日、私のような昭和の人間には、やはりこたつが連想されます。
といっても、我が家には、現在こたつはありません。
でも、こたつの無い家は、決して珍しくなくなったようです。

今日、ラジオを聴いていたところ、こたつがテーマになっており、電気こたつの国内生産台数は20年ほど前から激減傾向にあると紹介されていました。

気になったので、少し調べてみたところ、経済産業省の生産動態調査によると、1990年に約178万台あった電気こたつの国内生産台数は、2003年には約24万台と、7分の1以下にまで落ち込みました。なお、それ以降の年については、統計が見当たりませんでした。

いずれにしても、統計をみたり、人から聞いたりする限りでは、大きな電気こたつが、家庭から姿を消していく傾向は暫く変わらない気がします。
その一方で、コンパクトな取り付け式のこたつがこの冬注目され始めました。
自宅の机やオフィスのデスクの裏に、簡単に取り付けることができるものです。
例えば、このような「デスクヒーター」なるものが比較的リーズナブルな価格で売られています。
http://www.bellemaison.jp/100/pr/2002013D/164961/

ところで、電気こたつって、家具ですか?家電ですか?
電熱器具という側面が強いと思われますので、家電という認識でよいのでしょうか。
ちなみに、赤い灯りは、赤い色をつけたに過ぎません。
暖色系にしないと、人は暖かさを感じにくいという理由から、とのお話を聞いたことがあります。


雪の降るような寒い日にこたつと来れば、やはりみかんでしょうか。
農林水産省の統計によると、1973年に約305万tあった国内みかんの出荷量は、2012年には約75万tにまで減少。約40年の間に、4分の1以下にまで落ち込んでいます。

電気こたつの需要が減少→生産台数減少→利用機会減少→・・・→みかんを食べる機会の減少→・・・→みかんの出荷量減少という連鎖、つまり、電気こたつの生産台数の激減とみかんの出荷量の減少に相関関係があるかどうかは分かりません。
調査をするにも無理があるでしょう。
生産農家の減少ラインとたまたま一致しているだけかもしれません。

ただ、根拠はないのですが、決して無関係ではないのでは、と感じざるを得ないのは、私・木村だけでしょうか。


◎とても寒いので、皆さん、風邪をひかないようにしてください。
  明日外出される方は、スリッピーな路面には十分気を付けましょう!



今日は何の日? のりの日!? 食べる方?つける方?


本日・2月6日は、「海苔の日」です。

「海苔」という言葉から次のようなことを思うのであります。


■ 街の法律家という視点から

約1300年前、「大宝律令」(日本で最初の法律書。西暦701年2月6日。)で初めて「海苔」という言葉が登場しました。
そこで、「大宝律令」が制定された2月6日を「海苔の日」と定めたのであります。
ちなみに、この時代は、「海苔」とはいえ、まだ海藻として食べられていた時代です。


■ 品川区法務事務所を経営させていただいている立場から

約300年前・江戸時代、東京・大森沖や品川沖で、海苔の養殖が初めて行われたとされています。
木の棒にくっついていた海藻を偶然発見したことが養殖の契機となったそうです。

のちに、海苔は乾燥した四角い形になるのですが、欧米諸国からは、日本では黒い紙が食べられていると云われていたようです(笑) カリフォルニア・ロールの海苔が内側に巻かれているのはその影響ではないかと、私がよくお話を聴かせていただく東京大学名誉教授の先生がかつておっしゃっていました。

平成の時代、海苔=品川とはいきませんが、江戸時代の品川沖は、江戸前海苔(「品川海苔」とも呼ばれていました。)の有名な産地であり、また、海苔巻き煎餅は「品川巻」と呼ばれ名物として親しまれていました。品川商人がこの地域の発展に寄与したということは、品川区法務事務所を経営させていただいている者として、記憶にしっかり留めておきたいと思います。


私・木村成宇も大好きな海苔。
国内のどこでとれるかはともかく、安全であることを前提に、より多く国産の良質で美味しい海苔が全国の食卓に並ぶといいですね。

日本の伝統食を大切にしていきたい。「海苔の日」に改めてこう思うのでした。


大イベント


昨日、ある大きな福祉関連のイベントに参加してきました。

歌や踊りなどの発表もあったのですが、とにかく皆さんお元気で。
今の65歳位の方は、一昔前の55歳くらいかな、という印象を改めて受けました。
なかでも80歳近い方がチームと一体となって踊ってらっしゃる姿には、ただただ驚くばかりでした。
多くのエネルギーをいただきました!

帰り道、あることを思いました。
今日の来場者や発表会に参加された方の多くは女性であったということです。
つまり、男性の姿が明らかに少なかったのです。
リタイヤされた男性でも健康で趣味があればよいのですが、趣味がなく人前にも殆ど出ずどんどん老け込んでいく方もいらっしゃるようです。
これに対して、個人差はあるとはいえ、女性は生き方上手だな~、と改めて感じました。
女性を見習い、男性ももっと積極的になったほうがよいのかなと・・・

「長寿社会」といわれるようになりましたが、女性も男性もいきいきとした日常生活をおくることができる「いきいき長寿社会」へと向かってもらいたいと思うのでした。

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