介護離職する人、つまり、介護と仕事の両立が困難であることから仕事を辞める人は、年間約10万人といわれています。
それも一つの選択肢ではあると思いますが、その多くを占める40~50代の働き盛りの人が介護離職せざるを得ず、各人の生活に大きなダメージを与えていると考えられます。そして、これが続けば、国の経済成長にもダメージを与えることになりそうです。
介護施設に入りたくても入れないこの現状を変える必要が、また、介護は家でという現在の基本政策を見直す必要があるでしょう。その際、将来相当厳しいところまで追い込まれるであろう労働人口の減少問題とセットで考えなければならない重い、重い高齢社会の課題です。