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経済財政運営と改革の基本方針2014、いわゆる「骨太の方針」には、「デフレから好循環拡大へ」というタイトルが付されています。このタイトルが示す通り、デフレから脱却しつつあり好循環が生まれつつあるがこれを更に拡大し確かな経済成長へ繋げていくという視点を踏まえ、数回にわたる本講義を受講していただければ幸いです(「骨太の方針」に対するあなたや私の賛否はさておくこととしましょう)。

今日は、「骨太の方針」ポイント講義 第1回として、 「骨太の方針」のうち、「第1章 アベノミクスのこれまでの成果と今後の日本経済の課題」について、基本的には、要点を整理するかたちで(内閣府の資料を参考にして)皆様にお伝えします。なお、前回の記事「骨太の方針」ポイント講義 その前に をお読みになっていない方は、まずはそちらからお読みになってください。 

「第1章 アベノミクスのこれまでの成果と今後の日本経済の課題」は、以下の4つの節で構成されています。 

1.デフレ脱却・日本経済再生
2.経済再生の進展に向けた基本的方向性
3.「創造と可能性の地」としての東日本大震災からの復興
4.日本の未来像に関わる制度・システムの改革

さて、中身に入っていきましょう。


■ 1.デフレ脱却・日本経済再生

<要点整理>
・日本経済は、20年にわたる低成長とデフレによる停滞を経験してきた。
・第二次安倍内閣では、デフレ脱却と経済再生のため、新たな経済政策(「アベノミクス」)に取り組んできた。「三本の矢」、すなわち、①「大胆な金融政策〔金融緩和〕」②「機動的な財政政策〔財政出動〕」③「民間投資を喚起する成長戦略」に一体的に取り組んできた。
・これにより、経済の好循環が動き始めたが、この動きを更に進め、デフレ脱却と経済再生を確かなものとし、経済成長を目指す。

(このようにまえがき的な内容が示されたうえで、この節は2つの内容で構成されています。)

(1)アベノミクスの成果と今後の方針
・六四半期連続のプラス成長など日本経済に力強さがうかがえる。
・物価変動は、デフレ状態ではなく、脱却に向けて前進している。
・更に確実なものとするため、需要の継続的拡大を図る。また、雇用事業展開などのチャレンジを促し、成長戦略を更に推進させる。

(2)今後の4つの課題
①消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動減への対応
②経済の好循環の更なる拡大、民需主導の成長戦略の強化・深化
③日本の未来像に向けた制度・システム改革
④経済再生と両立する財政健全化

(民需主導といえるものか注視したいところです。)


■ 2.経済再生の進展に向けた基本的方向性

<要点整理>
・再生の鍵は、付加価値生産性を高めることである。その手段としては、コーポレートガバナンス(企業統治)とイノベーション(革新)が特に重要である。
・成長戦略の成果が全国津々浦々まで広がるよう対応する(「ローカル・アベノミクス」)。

(地方経済の行方は本当に気になります。公共事業に頼りすぎることがないよう期待したいですね。)

■ 3.「創造と可能性の地」としての東日本大震災からの復興

<要点整理>
・復興を更に加速し、人口減少高齢化などの問題を解決する日本・世界のモデルとなる「新しい東北」を創造する。
・廃炉・汚染水対策は、国が前面に立って取り組む。

(廃炉・汚染水対策は急務です。「東北の復興なくして、日本の再生なし」と繰り返された安倍首相の言葉、忘れません。そして、「新しい東北」の姿を一日も早く見てみたいですね。)


■ 4.日本の未来像に関わる制度・システムの改革

<要点整理>
・2020年度を目途に、人口急減超高齢化への流れを変えるために改革する。
・50年後(2070年)に1億人程度の安定的人口構造を保持する。
・働く場所があり、結婚、出産、子育てを実現できる社会環境を構築・整備する。

女性高齢者の働き方の工夫、外国人労働者受け入れ・活用移民政策等についての議論をより具体的かつ迅速に進める必要があるでしょう。当ブログでも何度も指摘しているところであります。)


次回は、 「骨太の方針」のうち、第2章について講義する予定です。

ご受講お疲れ様でした。