今日は、土用の丑の日。
ウナギを食べたという方も多かったのでは。
世界のウナギの70%を消費している日本。そのウナギの殆どが、ニホンウナギまたはヨーロッパウナギです。これまでヨーロッパウナギは、中国がヨーロッパから稚魚を仕入れ養殖。これを蒲焼きにして日本へ大量輸出。つまり、中国経由で(中国産として)日本に大量に入ってきていましたが(今年の分も含めて)、2015年1月からは、中国からの輸出分がなくなるとされているため、日本には入ってこないとのこと。
一方、ニホンウナギはというと、国際自然保護連合(IUCN)により絶滅危惧種と指定されたことから、近い将来、貿易が規制される可能性が高いとされています。
小学校低学年の頃からウナギをよく食べてきた私。大好物のウナギを以前のように年に何度も食べることは厳しくなるでしょう。大変辛いことです。しかし、2~3年前から、ウナギの稚魚の希少性について理解することにより、徐々に食べないことに慣れる努力をしてきました。いずれは規制が厳しくなるだろうと思っていたからです。仕方ないのです。大人が乱獲をしてきたツケが回ってきたのだから、これ位大人は我慢すべきだと思います。大人が10年我慢すれば(専門家曰く、年に1度位は家族で楽しみにして食べる程度)、大分回復するでしょう。こんなに美味しい食べ物なのだから、下の世代、さらにその下の世代が大人になったときに、食べてもらいたいじゃないですか。絶滅を避けることができるのです。マスコミが騒ぐのが遅すぎた感は否めませんが、もっともっとこの危機的状況を広く国民に知ってもらうべきです。
これから益々値上がりしていくであろうウナギ(今秋はまだ分かりませんが)。一庶民である私にとって値上がりは痛いですけど、仕方ありません。これまでこんなに安い値段で食べられちゃいけないものだったのかもしれません。これを機に、たまに食べる高級魚という位置付けにすべきなんでしょうね。
その一方で、私たちが我慢している間に、日本の技術で、ウナギの「完全養殖」が実現することを期待したいですね。大変難しいとされていますが、もし実現すれば、天然資源への依存度を下げられるのですから。
さて、「土用の丑(うし)」というタイトルに戻りたいと思います。地域によっては、なにも「ウナギ」に拘っていないようです。「う」が付く食べ物として梅干し・瓜・うどんを土用の丑の日に食べる地域もあるようです。なるほど夏らしいかもしれません。かといって、栄養価の高いものとして、「ウイダーinゼリー」となると、風流に欠けるところがあるのかもしれませんね。確かに、「ウ(う)」は付いていますが・・・