サッカー 女子W杯カナダ大会2015の決勝戦まで、あと約12時間となりました!
なでしこジャパンが戦う相手は、前回大会(2011年)決勝で戦い(日本の勝ち)、ロンドン五輪(2012年)決勝でも戦った(日本の負け) 強豪アメリカです。
正直、冷静に見ると、実力・実績とも、アメリカが遥かに上をいっています。対戦成績を見ても、アメリカ有利と言わざるをえないでしょう。
でも、今大会では、日本がアメリカに勝てそうな気がするんですよね・・・ またPK合戦までもつれるかもしれませんが。
いくつかポイントがあるのですが、時間の関係上、ポイントを限定して、勝てそうな理由について、簡単に触れたいと思います。
その前に、ちょっとした前振り。
宮間あや選手、大儀見優季選手など攻撃陣が注目されるなか、私は、守備陣に目を向けたいと思います。これは、決勝のアメリカ戦では、攻め込まれるシーンがかなり多くなるだろうという予想から、DFに光を!という意味もあります。また、テレビの実況を聴くと、目立つ攻撃陣の名前はよく出てくるのですが、これとは違い、やや地味ながらも確実に日本の勝利に貢献しているDFがいるということを知ってもらいたい。
そこで、私は、注目すべき2人の選手を挙げたいと思います。
センターバックの岩清水梓選手と熊谷紗希選手です。
岩清水選手は、今大会も、コンスタントに力を発揮しています。以前、ブログでそこそこ語りましたので、今日は、熊谷選手に絞ります。勝てそうな理由は、彼女にあるのです。
熊谷選手(背番号「4」)は、日本女子サッカー史上最高のセンターバックといっても過言ではありません。ゴールキーパーを除けば、日本代表では貴重な高身長・大型のプレイヤー。とにかくミスが少ない。相手の攻撃をサラッと跳ね除け、ハイボールも自信をもって弾き返す。危なっかしいところがあまり無いんですよね。そのせいか、テレビの実況では、熊谷選手の名前は殆ど耳にしません。ボールを奪って、攻撃に転じるための組み立てをしたり、前線へパスを供給するのも正確で得意。実は、なでしこのスターティング・メンバーの中で、パス成功率が最も高いのが、この熊谷選手なんです。これらの視点から、彼女がいかに凄いかが少し分かっていただけたかと思います。ここまでは、いわば技術論です。
次に、いわば精神論にも関係するところに触れたいと思います。
熊谷紗希選手は、2006~2008年まで、全日本女子ユース(U-18)で優勝。2008年、高校女子サッカーの名門・常盤木学園では、選手権全国優勝。翌年の2009年、浦和レッドレディースで、日本女子サッカーリーグ優勝。同年、日本代表として、AFC U-19アジア選手権優勝。2010年には、東アジア女子サッカー選手権で優勝。そして、2011年には、ワールドカップで優勝。これだけぶっ続けで、優勝を経験している女子サッカー選手は、いるでしょうか!?
この勝ち癖がついている熊谷選手は、かなりのメンタルの持ち主なのでしょう。あのワールドカップで優勝を決めた際の、PK合戦の最後のキッカー、つまり、我々には想像もできないほどのプレッシャーの中で、優勝を決めたあのPK合戦でのシュート(「あの場面で、上を狙うか!どんだけ男前やねん!」)を思い出してしまいます。ハート、強いですね。そして、相当な負けず嫌いなはず。きっと、チームにいい影響を及ぼすことでしょう。
いかがですか。これで、強豪アメリカに勝てる理由が見えてきましたか?勝てそうな気がしてきましたか?
前述の通り、明日のアメリカとの決勝は、かなり押し込まれることでしょう。そこで、熊谷選手が猛攻を防げなかったら、日本は負けるでしょう。逆に、熊谷選手が猛攻を防ぎ、普段通り正確でいいパスを供給できれば、自ずと日本の勝利、すなわち、ワールドカップ優勝は近づくことでしょう。今大会での彼女の調子を考えれば、きっと、やってくれることでしょう。
ワクワク、ドキドキ・・・皆さん、明朝は、DFの背番号「4」、熊谷紗希選手にも大いに注目しながら、ワールドカップ女子サッカー決勝を楽しんでください。
なでしこジャパン、ワールドカップ連覇へ!