暑くなったり、涼しくなったり、また暑くなったりと、体調は崩されていませんか。

関東地方では、雨があまり降らず、水不足が続いています。今日も、東京では、雨が降りませんでした。もし今日雨が降っていたら、会話の中で、「『洗車雨』が降りましたね!」、と言えたかもしれませんね。

「洗車雨」?初めて聞く方もいらっしゃるかもしれませんので、簡単にご説明します。

「洗車雨」、これはそのまま「せんしゃう」と読みます。「洗車」=車を洗うこと、「雨」=天、空から降ってくる雨のこと。では、いつ用いる言葉かと言いますと、 7月6日に限って用いる言葉なのです。

どういうことでしょう。

七夕伝説において、彦星は織姫に会うため車(※近代文明が生み出した自動車ではなく、牛車と理解すべきでしょう。)を利用するのですが、七月七日の前日に車をきれいに洗うために水を使うのです。今でいうところの、デート前の洗車、という感覚でしょうか。「洗車雨」という言葉は、彦星が洗車に用いる水を雨になぞらえたとされています。

ということで、「洗車雨」とは、七夕の前日である7月6日に降る雨のことをいいます。

ちなみに、七夕当日・七月七日に降る雨のことを「催涙雨(さいるいう)」〔酒涙雨とも〕と言います。

蒸し暑さを少しでも忘れていただけたら幸いです。